2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
あなたは部屋に鏡を置いていますか?
実は、心理学の実験によって
鏡には人の行動を変える力があることが分かりました。
ハロウィンに行われたこんな実験があります。
「トリックオアトリート!(お菓子をくれないといたずらするぞ)」
といって子どもたちが実験対象となった家にやってきます。
そこで名前を聞きだしてから、お菓子入れを指して、
「1人ひとつずつお菓子を持って行っても良いよ。」
と告げてから、用事があるからといってその場を出ていきます。
そのあと、
子どもたちがひとつ以上お菓子を取らないかどうかを密かに監視していました。
いやな実験ですね(笑)
その結果、33.7%の子供がひとつ以上お菓子を取っていったことが分かりました。
一方、もうひとつのケースでは研究者たちはお菓子入れの横に大きな鏡をおいて
子どもがお菓子を取るときに自分の姿が映っているようにしました。
すると、ルールを破った子どもの割合はわずか8.9%までに下がりました。
これ以外にも同じような実験は行われていますが、すべて同じ結果が出ています。
この実験から分かったのは
「鏡を使えば、社会的に好ましい振る舞いをさせることが出来る。」ということです。
人の目が光っている手前で悪いことをする人間はいませんよね。
たとえ他人ではなく鏡に写った自分の姿であっても、
同じようにモラルを働かせることが出来るのです。
あなたの会社の従業員や部下、もしくは子どもなどに
社会的に正しい行動をさせたいと思うのであれば、
彼らの近くに大きな鏡を置いてみるのはいかがでしょうか?
また、そばに常に鏡を置いておくことで
好ましいと思う立ち振舞いを自分に強制することができます。
もちろん、これは目標達成にも役立てることができます。
常に鏡を見て「自分はちゃんと目標に向かっているか?」と自問自答する。
スティーブ・ジョブズも、毎日鏡の前で「明日死ぬとしたら今日は何をしたいか?」
と自問自答していたと言いますよね。
ぜひ鏡をもっと有効に活用してみてください。
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