2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
「バッグを置いたまま、パソコンを置いたまま席を立ちトイレに行く…」
日本ではよく見る光景ですよね。
ある意味日本が非常に安全ともいえますが、
それでも置き引きに遭う可能性は否定できません。
そんな時に、こんな「ひと手間」をかければ防犯ができる、
という方法をご紹介します。
ある研究者が、たまたま居合わせただけの人が、
犯罪を阻止するためにリスクを取るか、という実験をしました。
その実験内容はこうです。
被験者の隣でラジオを聞きながらビーチマットに寝転んでいた人が
立ち上がりどこかへ行ってしまいました。
その隙に別の男がマットに近寄り、ラジオをつかんで急いで立ち去ろうとします。
この状況で、わざわざその男を呼び止めた人は20人中4人だけでした。
しかし、あることを変えたことで、20人中19人が男を呼び止めたのです。
なかには身体を張ってゆく手を遮る人や、ラジオを奪い返そうとする人すら出てきました。
一体何を変えたのでしょうか?
それは、
マットから離れる際に被験者に対して「荷物を見ていて頂けませんか?」と
お願いをしたかどうか、だったのです。
「荷物を見る」という行為に対し自分の意思で約束をしたことで、
「荷物を見ておかないといけない。」という一貫性の法則が働いたのですね。
この話はカフェで席を立つときにも言えます。
席を立つ前に「見ておいてもらって良いですか?」と一言お願いする。
そして影響力の武器ファンなら、
「【トイレに行くので】見ておいてもらって良いですか?」と
しっかりと「理由」を入れることも忘れないでくださいね。
さらに言えば、
「トイレに行くので【一分で良いですから】見ておいてもらって良いですか?」
と小さなお願いをするとさらに効果的かも知れません。
影響力の武器の事例テクニックは、色々と複合的に活用すればより強力になりそうですね。
ここまで使わなくても、99%の方は見ていてくれると思いますが…、
ぜひお試しください。
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