セミナーズの清水です。
今日は、秋のセミナーズフェスタの講師の1人、
ジムコリンズ氏についてです。
経営者のバイブルといえる
『ビジョナリーカンパニー』の内容にふれたいと
思います。
読んだ事がある方は、
書かれている内容をどれくらい覚えているか?
どれくらい理解し、実践できているか?
など、チェックしてみてください。
『ビジョナリーカンパニー』では、
それまで多くの人に信じられていた
経営に関する神話が、必ずしも
正しくない事が証明されました。
そんな「12の崩れた神話と現実」から、
今回は以下の4つです。
・12の崩れた神話【神話1】
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すばらしい会社をはじめるには、
すばらしいアイデアが必要である。
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■現実
ビジョナリー・カンパニーには、
具体的なアイデアをまったく持たずに
設立されたものもあり、スタートで
完全につまずいたものも少なくない。
さらに、設立当初から成功を収めた
企業の比率は、比較対象企業より
ビジョナリー・カンパニーのほうが
かなり低かった。
ウザギとカメの寓話のように、
ビジョナリー・カンパニーは
スタートでは後れをとるが、
長距離レースには勝つことが多い。
・12の崩れた神話【神話2】
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ビジョナリー・カンパニーには、ビジョンを
持ったカリスマ指導者が必要である。
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■現実
ビジョナリー・カンパニーにとって、
ビジョンを持った偉大なカリスマ指導者は
まったく必要ない。
こうした指導者はかえって、
会社の長期の展望に
マイナスになることもある。
ビジョナリー・カンパニーのCEOは、
偉大な指導者になることよりも、
長く続く組織をつくり出すことに力を注いだ。
・12の崩れた神話【神話3】
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とくに成功している企業は、
利益の追求を最大の目的としている。
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■現実
「株主の富を最大限に高めること」や
「利益を最大限に増やすこと」は
ビジョナリー・カンパニーの
大きな原動力でも、最大の目標でもない。
確かに利益を追求してはいるが、
単なるカネ儲けを超えた基本的価値観や
目的といった基本理念も、
同じように大切にされている。
しかし、不思議なもので、
利益を最優先させる比較対象企業よりも
ビジョナリー・カンパニーの方が
利益を上げている。
・12の崩れた神話【神話4】
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ビジョナリー・カンパニーには、
共通した「正しい」基本価値観がある。
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■現実
ビジョナリー・カンパニーであるための
基本的価値観に、「正解」と言えるものはない。
ビジョナリー・カンパニーのうちの
2社をとってみると、対照的とも言えるほど
理念が違っているケースもある。
決定的な点は、理念の内容ではなく、
理念をいかに深く「信じて」いるか、
そして、会社の一挙一動に、いかに一貫して
理念が実践され、息づき、現れているかだ。
以上が12の崩れた神話のうちの4つです。
いかがでしたでしょうか?
崩れた神話と、ビジョナリー・カンパニーの現実。
あなたの会社が信じているのはどちらでしたか?
ビジョナリー・カンパニーには、
優れたアイデアも、
カリスマ指導者も必要がない。
利益の追求よりも、
理念や価値観が優先されている。
そんな現実に、あらためて、
気持ちが楽になったり、
勇気が湧いたりする方が
いらっしゃるかもしれませんね。
秋のセミナーズフェスタは、ジムコリンズ氏から、こうした話を直接
聞ける非常に価値あるイベントです。
会場でお会い出来る事を楽しみにしています!