「無料特典」で失敗するとき[Vol.27]


 

2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。

何かの商品を買った時、
無料でおまけの商品が貰えたら普通は嬉しいですよね。

化粧品の試供品
ボールペン
小さなポーチ

など、無料で特典がついてくるのは
よくある販促策でもあります。

しかし、こうして無料で商品をあげてしまうと
実は特典の価値を下げてしまう恐れがあることをご存知でしたか?

こんな実験結果があります。

リキュールを買った時の購入特典として
「真珠のブレスレット」をプレゼントすることにしました。

実験の対象者のひとつめのグループには
その真珠のブレスレットが「無料特典」として扱われている場合に
いくら位の価値があるかを尋ねました。

もう一つのグループには
単独の商品としてそのブレスレットに
いくらの価値があると思うかを尋ねました。

その結果、特典となっている方が
別の商品として扱われている時よりも
値段が35%も低くなりました。

この結果からわかるのが、商品を無料で提供すると
特典品の価値を安く見られてしまう可能性があるということです。

消費者からすると、無料特典としてもらったものは
「その商品になにか欠陥があるからだ」とか
「売れ残ったものだからだ」というように
商品の価値を安く見積もる傾向にあるのです。

ではどうすれば、この価値の低下を防ぎつつ
販促効果を高めることができるようになるでしょうか?

その方法とは
「その特典の実際の価値を知らせる」
ことが解決策となります。

つまり、セールスメッセージで

「特典を無料でプレゼント」

としていたものを

「通常は○○円で販売している物を特別にお付けします」

というメッセージを変えることで
価値の低下は防げるようになります。

商品の価値はあなたが正しく伝えなければ
お客さんには伝わりません。

セールスやコピーライティングのときに参考にしてみてください。

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