USPは作り直してもよいものなのでしょうか?
今回、マーケティングの質問が届きました。
このUSPというものを作り直してもよいのかどうかという質問です。
USPというものを初めて聞いた方もいるかもいらっしゃるかもしれませんので、簡単に説明します。
USP(Unique Selling Proposition)、日本語に訳すと「独自の売りの提案」
簡単に言えば、一言で商品やサービスの魅力が伝わるようなキャッチコピー、と考えてもらえば良いのですが、この「独自の売り」という日本語訳がある意味で、多くの日本人にとって誤解を生んでいる部分でもあるわけです。
USP(Unique Selling Proposition)は、ロッサー・リーブスという人が、1960年代に発表したのが最初です。
あなたの商品
あなたのサービス
あなたの会社
についての独自の売りというものを一言で表現することによって、お客様が「あー、それなら是非買いたい」と申し込みが殺到するというのがUSPの非常に重要な役割です。
で、やってみたんだけど、売れないという悩みは非常に多いです。
USPは作り直してもいいのでしょうか?
明確に答えは、YESです。
是非、作り変えてください。
常に更新し続けてください。
このUSPで有名なのは、ドミノピザです。
『30分以内に届かなければ、お代はいただきません』
このUSPで、ドミノは世界一のピザデリバリーチェーンとなりました。
つまり、彼らは何を売りにしたのか?というと
「30分で届く出前ピザ」という『早さ』を約束し、売りにしたのです。
それまでの出前、デリバリーというものは、1時間たっても来ない、1時間半たってやっと来て、冷めたピザが届く。そんなものいらないよ!というようなときに
『30分以内に届かなければ、お代はいただきません』と伝えた。
これが非常に当たったわけです。
それ以降、このドミノピザはどんどんUSPを変えています。
『1枚ピザを買ったら、2枚目半額』
さらにその後
『来店したら、2枚目タダ』
というように、どんどん進化させていく。
(ちなみに、上記の「2枚目タダ」(ワンプラスワンと呼ばれます)のUSPがパワフルすぎて、お客さまが殺到しすぎてさばききれず、ニュースで問題になる程でしたが、それほどUSPは効果がある、ということです!)
周りが同じようなことをしてきたら、競合への優位性をもって他の会社とは違う売り込みをしなければいけません。
そういった意味でも、このUSPはどんどん変えていってよい、作り変えてよいものだということで、日々、市場に目を向けながら、お客様に価値を届けるメッセージ、買ったらこんないいことあるぞと伝えられるようなUSPを是非作ってみてください。
世界トップクラスのマーケティングとセールスが学べます!
↓