リーダーとマネージャーの違い


リーダーシップとは、つまり何なのでしょう?
マネジメントとは、一体何なのでしょうか?

このリーダーシップとかマネジメントという概念は、非常に抽象的で、ある意味、実体が伴わない
本質的な定義を理解されている人が少ないのではないかと思います。

例えば、上司が
「リーダーシップを発揮しなさい」と言って
仮に、部下が
「はい、わかりました」と答えたとして
さて、上司と部下の間でどんな意識の疎通がなされているのでしょうか。

「リーダーシップを発揮しなさい」という上司
「はい、わかりました」という部下

このリーダーが考えていること、言われた部下が考えていることの頭の中にあるリーダーシップという概念がずれているケースがほとんどです。

その上司がやれと言ったこと、そこで期待されていることと、
部下がわかりましたと、「つまりこういうことをすればいいんだな」と理解したことがほとんどの場合、ズレていますから
「あれだけ言っただろ!」と上司がまた怒ることが目に見えています。

つまり、リーダーシップとは何でしょうか?
マネジメントとは、何なのでしょうか?

かつて、ピーター・ドラッカーが

リーダーシップとは正しいことをすることであり、マネジメントとは事を正しくすることである。

ちょっと謎めいた、禅問答のような言葉で表現しています。

こんな風に考えていただくとよいかもしれません。

リーダーとは、建築家、設計家です。

こういった家、こういったビジョン、こういった構造を我々がつくるのだ、やるんだというのに対して、大工さんはなんとかして形にしないといけないのです。

マネージャーの仕事は、大工の棟梁がやる仕事です。

ここの図面を見て、あーなっている、こーなっている、こうやった方が強くなる。
実際に作ってみたら、ここはちょっと弱い所だから、補強が必要だとか
いろんな状態をみてなんとかして、そのビジョンを形にしないといけない。

つまり、
建築家は、正しいこういったものをつらなければいけないんだというモデルを示す。
大工さんは、それを実際につくりあげていく。

こういう風に考えてみると、

リーダーとは、何が正しいのか、そのビジョンを一貫性をもって、こうなんだと示す。
マネージャーは、それを何とかするという2つの役割の両面によってやっと物事が進んでいきます。

ビジョンを示し、一貫性をもって、ことを正しくするために、正しいことをする。
そんな意識でリーダーシップを捉えてもらうと、理解が深まるのではないかと思います。

世界トップクラスのリーダーシップとマネジメントを学ぶ機会があります。