2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
チップを渡すという習慣は日本ではありませんが、
欧米では一般的なものです。
レストランのウェイターがもらえるチップの額も
影響力の武器を使ったちょっとしたテクニックで
増やせることが分かりました。
そのテクニックとは
「客の注文を言葉通りに繰り返す」
というものです。
うなずいたり、「はい」というのもなしで、
ただその注文を一言一言繰り返すだけです。
それだけでウェイターに支払われるチップが
最大70%も増えました。
もちろん、注文を復唱するほうが
メニューの聞き間違いがなくなるため
サービスへの信頼感が高まるということもあります。
それに加えても、
もうひとつ心理的な影響力が働いていたためです。
それは「好意」です。
好意とは、人は自分と似ている人に対しては
親切にしたり、思わず要求を受け入れてあげたくなる
という本能です。
出身が同郷であったり、趣味が同じであったり
仕草や考え方などについて
お互いに似ているところが多いほど
すぐに仲良くなることができるという経験は
あなたにもあるのではないでしょうか?
先程の例で言えば、
ウェイターはただ注文を言葉通りに繰り返すことで
客はウェイターの仕草に対して好意を抱いたのです。
その結果、思わず多めにチップをはずんでしまった
というわけです。
この影響力はビジネス交渉の場でも使うことができます。
つまり、
・相手と同じ言葉を繰り返す
・相手と同じ仕草をする
たったこれだけのことで
交渉も合意に至りやすくなることが
研究によって分かっています。
ビジネスでも確実使える知識なので、
是非参考にしてみてくださいね。
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