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大切な決断の時には“これ”を避ける[vol.23]

 

2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。

まだ覚えている方はたくさんいると思います。

2003年ごろにSARS(サーズ)という感染症が
中国を中心に流行しました。

ニュースでしばしば報道されており、
「中国では深刻な病気が流行っている…」
「日本にもやってきたら大変なことになる…」
思っていたはずです。

しかし、「実際の数字」を見てみると
私たちが思っているほど大した病気ではないことをご存知でしたか?

2003年の7月時点、中国国内で発症した人数は5,327人。
死者は348人で残りの4,941人は回復しています。

当時の中国の人口をざっと12億人としても
SARSにかかった人の割合は0.0004%ほど。

死亡者の割合は0.000029%です。

ほとんどかかる確率のない病気だったのですが、
感染者が見られる地域への旅行者の数は激減しました。

このような実態とは見合わない人々の混乱は
「感情」が優先されるときに起こります。

ある研究学者の説によると

人は感情が高まると
物事の数が「多いか少ないか」には無頓着になる一方、
単純にそれが「あるかないか」に注意を向けるようになる

とのことです。

つまり、重要な意思決定をする際に感情的になってしまうと
客観的なデータではなく、表面的な情報で判断してしまい
間違った決断をする可能性が高くなるのです。

逆に言えば、
客観的なデータにしてしまえば大したことがない商品ほど
感情に訴えるセールスするしかない、と言えるかもしれませんね。

 

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