カテゴリー別アーカイブ: マネジメント

部下に結論から話してもらうには?

部下が結論から話してくれません。ものすごくストレスです。どうすればよいのでしょうか?

経営者というのは、常に時間に追われている。
実際は様々な大きな課題、小さな課題、全てのことに対応しないといけませんから、一つひとつのことをじっくりとのんびりとやっている場合ではありません。

自分で解決しなければいけない課題だけでも山のようにあるのに、さらに社内の様々な問題の解決の手伝いもしなければいけない。

その時に、なにか結論が分からない。
「実はこんなことがあって、○○さんがこんなことを言っていて、こうすればいいと思うのですが、ああすれば・・・」

「もうちょっと結論を早く言って!つまり何なんだ!」と言いたくなる。

バリバリ仕事をしている経営者の共通の悩みではないのでしょうか?

そのような時に、どうすればいいのか?

結論から言うと、

結論から言えるスタッフと仕事をするしかありません。

そんなことを言っても見も蓋もないというか、今のメンバーをどうすればいいのか?

それはもちろん当然、教育、育成をして育てていく。

結論から物事を伝えられるように、論理的な思考ができるように教育をしていかないといけない。

これはよく社内でも伝えていることなのですが、我々ラーニングエッジの社内、セミナーズの中では新人が採用されたら必ず言うこの3つステップでやってくださいというものがあります。

正確・迅速・丁寧

この順番が大事なのです。

経営者の悩みという意味で言うと、結論から言ってもらえないということよりも、むしろ正確でないことが一番困るのです。

例えば、
経理情報が正確でない。
金額が正確でない。
日付、時間がずれている。

正確であることができないと、どれだけ結論から言われても、迅速にやられても、丁寧にコミュニケーションをとられても、一生懸命やったとしても、正確でないことが一番困るわけなのです。

正確に出来るようになった人が、はじめて迅速というステップに入れます。
物事をスピーディーに、早く、端的にやる。
これができるようになって初めて、丁寧。
その伝え方にちょっと心を込めた思いやりの一言を加える。
「私、顧客サービスで、このお客様に3時間もかけてメールを書いたのです。」
と言われると
「5分で書け」と言いたくなりますよね。

まずは、正確に伝えることが大事ですから、これができる前は、時間をかけてでもきっちりやって下さいと伝えます。
そういう人に「結論から言え」と言っても、無理です。

ですから、まずは正確にできることを教育しましょう。

正確にできるようになったら、慣れてきた人に迅速な仕事ができるようになってもらう。
迅速な仕事ができる人に初めて丁寧に物事を伝えたり、思いやりのある一言を添えて
「ちょっと最近お忙しそうですけど、大丈夫ですか?」
「お元気でいらっしゃいますか?」
「先日は、○○ありがとうございました」
みたいなことが言えるようになってくると良いわけです。

そういった周りの情報ばかりが最初にくると
「この人ちょっと、結論から早く言って欲しい」という感じになるのですが、順番が大事です。

正確・迅速・丁寧

覚えておきましょう。