2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
数年前。
シンガポールのある地方銀行の顧客が我先にと預金を引き出し始めました。
「銀行が倒産する。」というニュースが出たわけでもなく、
むしろしごく健全な経営状況でした。
にも関わらず、数多くの顧客が銀行に押し寄せ、
預金を全額引き出していったのです。
なぜこのような事態が発生したのかは、長年謎でしたが、
とある研究者がその「顧客」へのインタビューを行った結果、
その原因が解明したのです。
「事件」の当日、予告なしにバス会社のストライキが決行されました。
その結果、銀行の前のバス停には、見たこともない人だかりが出来ていました。
通りがかりに人だかりを見た人は、
みんなが倒産しそうな銀行からお金を引き出そうと行列をなしている、
と勘違いし、自分も預金を引き出さなければとその行列に並び始めたのです。
そしてその列を見た、他の人も同様に次々と並び始めたので…。
多くの人が同じことをしていると、
「自分が知らない何かを彼らが知っているに違いない。」と思ってしまいます。
でも、ご承知の通りそんな彼らもまた、
何も知らずに社会的証明の原理にそって反応しているに過ぎないかも知れません。
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