2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
オハイオ州立大学で心理学入門講座を受講している学生に、
「嫌な活動」への参加を取りつけるには? という実験をしました。
その嫌な活動とは、
早起きして朝7時から始まる思考過程に関する研究に加わる、と言うものでした。
まず第一グループの学生には、
電話してすぐに開始時刻が朝7時であることを告げました。
このグループでは、たったの24%しか参加を申し出てくれませんでした。
一方のグループでは、「承諾を先に取る」という手法を取りました。
まず、「思考過程に関する研究」に
参加したいかどうかを尋ねました。結果56%の学生が承諾したのです。
そして、それに答えてもらったあとで、開始時刻が朝7時であることを告げ、
考えを変える機会を与えたのです。
結果、誰一人として考えを変えませんでした…。朝7時でも行くと答えたのです。
それどころか、「承諾を先に取る」ことをした学生の実に95%が、
自分の行った参加表明を守って、約束通りに朝7時に勉強会に参加したのです。
相手に負担のかかるお願いをする際には、
嫌なことを伝える前に、まず承諾を得やすい提案からするのが良いのですね。
ぜひお試しください。
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