2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
「好意のある相手からの依頼には断れない。」
これは影響力の武器の一つですが、
それではそもそも「好意」はどのようにして生まれるのでしょうか?
その一つに、「類似性」があります。
つまり、人は自分に似ている人に好意を抱きやすいのですね。
外見はもちろんのこと、
性格、価値観、意見、趣味、ライフスタイル、特技、経歴、出身地、
同じ苗字や名前なども「類似性」に当てはまります。
こんな面白い実験もあります。
調査依頼の依頼元の担当者名と依頼先の名前を似せることで、
相手が調査に応じる確率は上がるのか?という実験です。
つまり、山田太郎さんあてに調査を依頼する担当は山下太郎。
山田花子さんあてに調査を依頼する担当は山下花子、という具合に。
その結果、担当者の名前を似せたほうがなんと2倍も反応率が上がったのです。
名前が似ていることで、相手への好感が上がり、
「調査に答えてあげよう。」と思ったのです。
名前が似ているかどうかで意思決定や行動に変化が起きてしまう
人の行動心理って面白いと思いませんか?