2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
私たちは失敗をしてしまった時、
ともするとそれを隠したり、ごまかそうとするものです。
確かにミスがその場でばれなければ
怒られたり、恥ずかしい思いをすることはありません。
ですが、それは本当に得な判断といえるのでしょうか?
その結果を調べたこんな実験があります。
架空の会社の前年度の業績不振の原因を説明した
年次報告書を二種類用意しました。
報告書Aでは、業績不振の原因は
「自社の戦略的判断の間違いであること」
を指摘していました。
一方、報告書Bでは、業績不振の原因は
「自社ではなんとも出来ない
経済の悪化など外的な要因によるもの」
としていました。
この実験の結果、報告書Aを読んだ人は
報告書Bを読んだ人よりも多くの点でこの会社を高く評価していました。
また、実際の会社の報告書も調べてみた結果、
失敗の原因を内的な要因にあげた企業は外的な要因をあげた企業よりも
一年後の株価が高いことも分かりました。
この実験から分かったのは、
ミスは自分の責任として認めるほうが社会的な評価も経済的な利益の点からも
良い方向に働くということです。
もちろんこれは会社だけでなく個人にも当てはまることです。
もし自分の失敗に気づいたのならそれを認め、改善案を出し、
直ぐに行動に移すようにしましょう。
そうすることで、周りから有能で誠実という評価が得られ、
結果的には自分の影響力を高めることができます。
間違いは認めたほうが結果的には得をするということです。
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