五月病ってなんですか?
五月病って、多くの方が聞いたことありますよね。
ほとんどの方は、既にご存知かもしれません。
例えば、新卒で社会に出ました。これから仕事でがんばろうと、世の中に出たAさん。
学生時代は比較的のんびりした性格でよかったが、社会に出てからなんだかよく分からない渦に巻き込まれて、1ヶ月が経ち、ゴールデンウィークになり、昔の生活がちょっと戻ってきたと思って5月になると、「なんだかもう会社に行くのが嫌だな」、「つらいな」、これがもしかして10年、20年、30年、40年も続くのかと思うと、絶望に打ちひしがれる。
もう会社に行きたくない。
何のために俺は生きているんだ。
私の人生は一体何なんだ。
・・・という、そんな渦に入ってしまう。
これは一体何なんだということなんですが、これは、いわゆる
人生の中における物語のゲートキーパーというものなのです。
ゲートキーパーは何かというと、もし、あなたが西洋の中のドラゴンを倒しにいくような映画の主人公だとします。
お城のゲートを出てドラゴンと戦いに行くときに、ゲートで
「お前は本当に行くのか?」と質問する役割です。
つまり、その映画の主人公たる勇者の勇気を試していることなのです。
本当にお前は頑張るのか?
本当にお前はこの道を行くのか?
お前にこの道が標されているけど、やれるのか?
つまり、人生のドラマは初期段階において、勇者が勇者であることの覚悟、最初は普通の人なのです。
最初からめちゃくちゃ強いヒーローだったら、はっきり言って映画として面白くありません。
最初は全然できないわけです。
できなくて経験もない、先が見えない、このだだっ広い荒野の中、森の中でドラゴンを倒しにやって行くなんて、誰も道を示してくれない。
そんなところに、お前は本当に行くのか?ということを映画の主人公に対して、質問を投げかける、そんな役割なのです。
五月病になることこそが、実は大事なことです。
嫌だな
つらいな
と、もし思ったのであれば、その覚悟が問われて、よしやるぞと決める。
ですから、上司の立場としては、お前五月病になるんだと、五月病になったらなったで、これから本当に頑張るのなら頑張るという覚悟を決めるいい機会なんだよということでよいのではないのでしょうか?
これを乗り越えた人、つまり、どこかで転職しようかな?独立しようかな?いや、でもここでがんばるんだという人は強いわけです。
もしくは、ちょっとした嫌なことがあった時に、もう今から逃げ出したい、もしくは新しい可能性を見出したい、夢が見つかりましたというようなことで、一歩踏み出したくなる、そんな時に腹を据えて今いる場所でどれだけがんばれるのか?
Be Here Now
今この場、この瞬間、このタイミング、この場所でどれだけやれるか?問われている。
上司であるあなたであれば、その新人たちとコミュニケーションをとってここからがスタートだと励ましてあげることが大事かもしれませんね。