2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
博士のもとにこのような読者レポートが届いたそうです。
部下を持つ方、部下にもっと働いてもらいたい方には参考になるかもしれません。
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新しく入る予定の部署の引継ぎ中に前任の女性から、
「上司はとても良い人なのであなたも楽しく仕事ができるはずだ」
と言われました。
その彼女は子供が出来たので家にいたいと思い、
退職を決意したのですが、そうでなければきっとその後何年もこの仕事を
続けていたと思います。
その上司のもとで働くようになってもう6年になりますが、
私も前任者と同じ経験をしています。
上司はクリスマスには私だけでなく息子にまでプレゼントをくれますし、
私の誕生日にもプレゼントを欠かしません。
私が昇給の上限に達してしまってからすでに2年が経っています。
今の仕事ではこれ以上の昇給も期待できないので、他の部署や転職するしかありません。
でも、ほかの仕事を探したり、別の部署に移ろうとしたりするのには
抵抗があるのです。
上司はもうすぐ定年ですから、
その後でなら私もきっと移ることができるでしょう。
でも今は、良くしてくれている上司のためにも、
この仕事を続けなければという気持ちがあって、身動きが取れません。
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いかがでしょうか?
「他の部署や他の会社に転職できるのにしない…。」「身動きが取れない…。」
これは上司への恩義に他なりません。
なぜ「恩義」を感じているのか?それはもうお分かりだと思います。
チャルディーニ博士は言います。
「些細なことによる効果が常に些細であるとは限らない。」
部下を持つ方、部下にもっと働いてもらいたい方には
とても参考になるのではないでしょうか。
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