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12の崩れた神話と現実 ?

セミナーズの清水です。

今日も、経営者のバイブル、
『ビジョナリーカンパニー』の内容を
振り返っていきましょう。

『ビジョナリーカンパニー』では、
それまで多くの人に信じられていた
会社経営に関する神話が、必ずしも
正しくない事が証明されました。

そんな「12の崩れた神話と現実」から、
今回は最後の4つをご紹介します。
・12の崩れた神話【神話9】
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根本的な変化を促すには、
社外からCEOを迎えるべきだ。
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■現実

ビジョナリー・カンパニーの
延べ1700年の歴史の中で、
社外からCEOを迎えた例はわずか4回、
それも2社だけだった。

ビジョナリー・カンパニーは
比較対象企業と比べて、社外の人材を
経営者として雇用する確率が
6分の1しかなかった。

根本的な変化と斬新なアイデアは
社内からは生まれないという
一般常識は、何度も繰り返し崩されている。
・12の崩れた神話【神話10】
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もっとも成功している企業は、
競争に勝つことを第一に考えている。
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■現実

ビジョナリー・カンパニーは、
自らに勝つことを第一に考えている。

これらの企業が成功し、
競争に勝っているのは、
最終目標を達成しているからというより、

「明日にはどうすれば、今日よりうまくやれるか」

と厳しく問い続けた結果、
自然に成功が生まれてくるからだ。

そして、この問いかけを
生活の習慣にして、ずっと続けてきた。

150年以上も続けているケースもある。

どれほど目標を達成しても、
どれほど競争相手を引き離しても、
「もう十分だ」とは決して考えない。
・12の崩れた神話【神話11】
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2つの相反することは、
同時に獲得することはできない。
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■現実

ビジョナリー・カンパニーは、
「ORの抑圧」で自分の首を
苦しめるようなことはしない。

「ORの抑圧」とは、
手に入れられるのはAかBのどちらかで、
両方を手に入れることはできないという、
いってみれば理性的な考え方である。

しかし、ビジョナリー・カンパニーは、
安定は前進か、

集団としての文化か個人の主体性か、
生え抜きの経営陣か根本的な変化か、

保守的なやり方か社運を賭けた大胆な目的か、
利益の追求か価値観と目的の尊重か、

といった二者択一を拒否する。

そして、「ANDの才能」を大切にする。

これは逆説的な考え方で、
AとBの両方を同時に追求できるとする
考え方である。
・12の崩れた神話【神話12】
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ビジョナリー・カンパニーになるのは主に、
経営者が先見的な発言をしているからだ。
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■現実

ビジョナリー・カンパニーが成長を
遂げたのは、経営者の発言が
先見的だからではまったくない。

偉大な企業になったのは、今日、
経営者の間に流行しているビジョン、
価値観、目的、使命、理念などを
書いたからでもない。

これらを文書にすることは、
ビジョナリー・カンパニーを築くうえで、
役に立つ一歩になり得る。

しかし、ビジョナリー・カンパニーでは、
基本理念を活かすために、何千もの
手段を使う終わりのない過程をとっており、
これは、ほんの第一歩にすぎない。

以上、

12の崩れた神話のうちの、
4つでした。

第一巻の発刊から20年経った今でも、
非常に驚くべき事実であり、
私たちを勇気づけてくれる
すばらしい発見だと思います。

ビジョナリー・カンパニーのこれらの
考え方は、この激動の時代にますます
必要になってくるでしょう。
あなたの会社が信じているのは
どちらが多かったですか?
もしもあなたが、

「ビジョナリー・カンパニーについてもっと学びたい」
「自分の会社をビジョナリー・カンパニーにしたい」

とお思いでしたら、ぜひ、
セミナーズフェスタにご参加ください!

会場でお会い出来る事を楽しみにしています!

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