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独立に向いている人とは?

独立したいと考えています。向いている人っているのでしょうか?

独立起業についての相談というのは、私自身が経営、マーケティングというのを会社を通じてさまざまな研修でお伝えしていることによって
「マーケティングを学ぶと独立できるのでしょうか?」
「フリーランスとしてやっていけるのでしょうか?」
というご相談を受けることが多いです。

その中で、
「独立にむいている人はどのような人ですか?」
という相談も最近よく聞かれます。

私の結論としては、

恐怖や不安と付き合える人

これが、起業家にむいている要素、というか、恐怖や不安に打ち勝てないと、そもそも起業家とし成功するのは難しいのです。

アントレプレナー向けの「起業家の本質」という書籍があります。その中に、これから事業を起こして行こうという方向けに、こんなふうに書かれています。

ようこそ 恐怖クラブへ

つまり、会社を経営していくというのは、ありとあらゆる恐怖、例えば向き合いたくないようなものすごいクレーム、中には取引業者に裏切られたり、取引業者が潰れてしまうことによって本来だったら入ってくるはずだった3000万円、もしくは3億円が入金されない。

さて、あなたなら、どうしますか?という質問を

毎日、毎日、毎日、かたちは違えど問われている、そんなものが会社経営の実態なのです。

お金の問題のみならず、人事的なものもあります。

信じたメンバーが裏切ってまったく同じビジネスを競合として始めるといった問題もあります。

こんな話は、メディアによく取り上げられているような有名な企業でも、小さな会社でもよく起きていることですし、耳にしたこともあることでしょう。

つい最近もそんなニュースが入ってきました。私自身もその人に何かお役に立てることがないかな、その人をサポートできることはないかなと思っていますけど、その時の経営者、代表の心の内側は、

怒りや悲しみや恐怖やさまざまな煮えくり返るような感情の渦を、そういったものと付き合っていくことを前提に

それでも大丈夫だ、やるんだ、と前に進むしかありません。

最初は、野心、野望、最初はそんなものでも構いません。エネルギーをもってお金を稼ぎたいという動機でもはじめはかまいません。

それをやっていくうちに、徐々に相手のために、社会のために、世界をよくするためにと思って向かっていかないと、会社が生き残れないということに気がつきます。

日常生活の仕事でへこんでいる、やりきれないと思っている人が起業しようと思ったら、とてもじゃないけど恐怖に打ち勝てません。

ある意味、楽天的な人、能天気でポジティブな人は、起業そして恐怖クラブを乗り越えていく上ではむいていると言えるでしょう。

最終的には、恐怖や不安を乗り越えて、自分の信念や志を世に問うことをやり続けるチカラがあるかどうか、ここにかかっていると思いますが、いかがでしょうか?