腹が立つ、怒る行為自体は、実は役に立つこともあります。

例えば、自分の部下が誰かにけなされた、傷つけられた、何か被害を受けた
「うちの社員に何をしてくれるんだ！」というような時に怒りというものによって、守る力、エネルギーを高める、そんな効果があるときもありますが、

一般的に怒りのエネルギーというのは、人間の内臓、精神的なものにダメージを与えるものですから、非常に疲れやすくなる、緊張感も高まってなんだかギスギスした雰囲気になってしまう。

そういう意味で、怒り、腹が立つというのは、一般的に言うと、やらない方がいいですよね。
でも、感情的になってしまう。腹が立ってしまう。

これは良いやり方があるのです。

言葉遊びみたいに聞こえてくるかもしれませんが、言葉遊びではなく、実際に腹を座らせるのです。

どういうことか？
皆さん、お腹の動きを実際に想像してみると分かります。

腹が立っている時、腹が煮えくり返る状態の時、ゆっくり呼吸するだけでいいのです。
ゆっくり呼吸するだけで、腹が座ります。
腹式呼吸をすると、お腹が落ち着いてくるのを感じていただけると思います。

これだけで立っていた腹が、座ります。

こんな効果があります。

ゆっくりと呼吸を整えて、落ち着く、数秒間待つ。

怒りは、怒りの物質、化学反応を起こすものがあって、30秒から1分程度ゆっくり呼吸するだけで、その物質がスーッと消えていくことが実は科学的に証明されているのです。

ですから、30秒から1分程度、静かに腹を座らせる。
これだけで、すぐに腹が立ってしまう時の対処法になりますので、参考にしていただければと思います。