部下から反対意見をもらう方法[Vol.14]


 

2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。

もしあなたが何かの組織のリーダーだとしたら、
・自分の意見をなんでも通す組織風土
・お互いに意見を言い合い、間違いを指摘しあえる風土

どちらが良いですか?
もし後者であれば、そのためにどのような対策を取っていますか?

「対策」とわざわざ書いたのは、
部下はその組織の権威であるリーダーの意見を無条件に信じてしまう可能性が
あるからです。

そして、「周りの部下が反対意見を言わない」状況が社会的証明になり、
ますます部下が反対意見を言わなくなる…。

そして反対意見を言えない風土になってしまったら、
思考は停止し、すべての意思決定をリーダーに任せる組織になってしまいます。

リーダーの意思決定に従う組織ですから、責任感は希薄になります。
これではあまり良い組織とは言えません…。

では、どうすればこのような状況を打破できるのか?

それは、
・リーダーが意見を言う前に周りに意見を求めること。
・決定が下された後でもそれについての疑問があれば話し合いの場が持てること、
・第三者(その道の専門家)にも立ち会ってもらい、その意見を取り入れること

これらに取り組んでみると、部下からより積極的主体的に意見をもらえるようになります。
まず権威に対して「ノー」と言える環境作りが大切です。

今からでも遅くありません、ぜひ意識してみてくださいね。