2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。
自分の専門分野を語るとき、
「自慢」や「うぬぼれ屋」のように思われてしまったら、嫌だなぁと
不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、あなたの能力を「さりげなく際立たせる」方法に
ついてご紹介します。
その方法の一つは、自分の代わりに誰か他の人に話してもらうことです。
他の人に自分の専門分野や資格について伝えてもらうのは、
実は驚くほど効果的な方法です。
ある不動産会社の成功事例を見てみましょう。
その会社には販売部門と賃貸部門があり、
受付係はお客様からの電話を受信し、
どちらの部門につなぐか判断しなければなりません。
一般的には、
「はい、賃貸でしたら、担当の中村におつなぎします。」というように、
担当者の名前だけを伝えてしまうことが多いでしょう。
そこで、担当者の紹介を一言加えてみることにしました。
「賃貸でしたら、中村が担当です。
中村は、この辺りの賃貸物件については十五年以上の経験がありますから、
何でもお尋ね下さい。それでは、おつなぎいたします。」
いかがでしょうか?
自慢や嫌味には聞こえず、むしろ安心や信頼を与えることが出来ます。
実は、このような紹介を加えることによって、
以前と比べて予約の件数が格段に増える結果となったのです。
この方法には、長所は2つあります。
第一に、全て事実を伝えている、と言うことです。
これをもし、中村さんが自分自身で言ってしまったら単なる自己宣伝にしか聞こえず、
説得力にも欠けてしまいますね。
第二に、ほとんど費用がかからないこと。
どの社員がどのような専門知識や経験があるかは、社内の誰もが知っている、
もしくは知ることが出来る情報です。
今回の例のように、
自分のことを誰かに紹介してもらうのが難しい場合は、
自分の卒業証書や免許状、賞状等を並べて、
お客様に見えるようにしておくと良いでしょう。
お客様の信頼を得るために、重要な力を働かせてくれることでしょう。
今回ご紹介したことを意識すれば、
すぐにお客様の反応に変化が見られるはずです。
是非、今日からトライしてみてください。
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