「人を見た目で判断するな!」は本当か?[Vol.35]


 

2015年2月開催の新春セミナーズフェスタを記念して、
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を用いた
実践心理学の事例をご紹介していきます。

「人を見た目で判断するな!」

とよく言われることですが
これは私たちが人を見た目で判断しているからに他なりません。

特にその人が着ている服装というのは
ある種その人のステータスや権利を示しています。

事実、着ている服が違うだけで他人の服従率が大きく異なるという
実験のデータがあります。

例えば「警備員」の服装を着て行ったこんな実験があります。

通りすがりの人に捨てられているビニール袋を拾うとか
バス停の標識の裏手に建つといったちょっとしたお願いをします。

半分は普通のカジュアルな服装をして、半分は警備員の服装をして
同じことをお願いしてみました。

しかし、どんな頼み事であっても、
警備員の服装をしている方がより多くの頼み事を聞いてもらえました。

もう一つの実験では仕立ての良い「スーツ」を使いました。

信号を無視して渡った時に何人の人がその後をついてくるかを調べたのです。

ピシっとしたビジネススーツを着た場合と
作業着を着ている場合で比較したところ、

スーツを着ている時のほうが作業着を着ている時よりも
3.5倍もついてくる人の数に違いがでました。

他にも警察の制服や医者が着る白衣など
権威ある仕事を象徴する服装をしているだけで
人はよく言うことを聞くようになることが分かっています。

ビジネスや交渉の場でこの法則を使うことができるはずですので、
ぜひ試してみてください。

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